リトアニア、ビリニュース市/クレティンガ市

「首都ビリニュース市をはじめ、リトアニア各地で世界平和の祈りの行事」

 7月21日、首都ビリニュース市では、大勢の皆さんの見守る中、1本目のピースポールが、大勢の方の目に付く国会前の国立図書館庭先に建立されました。この模様は、インターネットでリトアニア語と英語で同時中継されました。(http://www.lrs.lt このページには、WPPSのホームページアドレスがリンクされており、「私たちは、一国一国を祈るWPPCを開き、ピースポールを建立し、広島・ハワイジョイントプログラムに参加します」と書かれています。出発前には英語のページがまだ準備中でしたので気づかなかったのですが、ここまではっきりと広島とのグローバル・リンクを宣伝して下さっているとは思いもしませんでした。)

 この1本目のピースポール建立の際には、リトアニアの首相、国会議員、リトアニア・ユネスコ代表、環境団体会長の方々がスピーチをして下さいました。そしてリトアニア国営放送等のテレビにも報道されました。又、多くの新聞にもピースポールの写真付きで掲載されました。(このときに配られていたプログラムには、ピースライドの方々がアフリカでピースポールをバックに記念撮影したときの写真が印刷されていました。)

 ピースポールに多くの市民の方が花を添えて下さいました。きっと皆さんピースポールを大切にして下さる事と思います。又、リトアニアではダンスと歌が盛んのようで、どこでもピースポール建立の後に手をつなぎ、輪になって歌と踊りで(フォークダンスみたいな感じの踊り)まるで、ピースポールを称え、祝っているかのようで、感激もひとしおでした。

 ピースポール建立の後にWPPCとなりました。みんなで輪になり手をつなぎ一国一国を祈らせて頂きました。大きな声で祈られていた方、静かに目を閉じて祈られていた方等、様々な方がいらっしゃいました。ピースライドの方は「WPPCを多くの市民に体験してもらえたし、8月6日にはもっと大勢の人が参加してくれると思います。」とおっしゃっておられました。

 国会議員でもあり、リトアニア・ユネスコ代表でもある方との会談の際に、「WPPCは素晴らしいですね。現状の国際関係に関係なくすべての国の平和を祈ることはとても印象的でした。どこの国は関係がよくないとか、悪いことをしているとかに関係なく、すべてを祈りあげることにとてもとても感激し、暖かい気持ちになりました。」とおっしゃっておられました。「8月6日の広島とのグローバルリンクを多くの人々に広く呼びかけます。広島のWPPCの時間はリトアニアの午前2時ですが、私はまったく同じ時間に祈りたい。真夜中の方が祈りに集中できますし、とてもミラクルな雰囲気のWPPCになることでしょう。」とも話しておられました。実際のWPPCの時間はまだ決まっていないようですが、この話にとても感激してしまいました。

 この日の夕方、2本目のピースポールがヨーロッパセンター公園に建立されました。この公園はウラル山脈からイギリスまでヨーロッパをぐるりと囲んだちょうど地理的に真中になる場所とのことで、ヨーロッパセンターパークという名前がついているそうです。多くの芸術家たちの彫刻等の作品が公園内にあり、また、緑豊かでピースポールがとても映えていました。その名前にふさわしく、さまざまな国の芸術作品があり、また、多くの人々が訪れていました。又、多くの子供たちがこの公園にクラス単位でやってくる場所でもあるそうです。この公園の代表の方は、「ピースポールをありがとう、大切に守ります」と言って下さいました。

 翌日はペネベジィとクレティンガでそれぞれピースポール建立とWPPCが行われました。ペネベジィでも市長さん、副市長さんをはじめ大勢の市民の方々が参加して下さいました。私たちの訪問する何日か前の新聞で、ピースポールの写真とピースポール建立、WPPCを紹介し、市民の方に参加を呼びかけて下さったとのことでした。

 皆さん感激して下さったようで、終了後もいつまでもいつまでも場所を離れようとされていなかったのが心に残っています。時間がないからと、スピーチだけに参加の予定だったこの町の教会の牧師さんが結局最後の最後までいらっしゃったのも印象深いです。市長さんも副市長さんも真剣に一国一国を祈って下さっていたのも忘れられない場面です。

 市長さんの秘書の女性の方の、「感動しました。すばらしい! 来てくれてありがとう。日本はずっと私の憧れの国でした。こうして日本から平和の祈りを持ってきて下さってありがとう!!」との言葉に、日本の皆様からの祈りの応援に心から感謝の思いが湧きあがってきました。

 リトアニア最西にあるクレティンガの町では芸術を中心に教える学校でのピースポール建立とWPPCでした。この町ではあちらこちらにWPPSのマークのついたチラシが貼られていて、学校関係者のみではなく、市民の方々もいらっしゃっていました。

 この学校の校長先生はWPPSの活動を心から理解されておられ、先生方も積極的にピースポール建立やWPPCの準備をして下さっていました。WPPSのマークのミニ横断幕も手作りで準備して下さっていました。子供たちの暖かい歓迎と音楽でピースポール建立とWPPCは始まりました。クレティンガの副市長さん、町の教会の牧師さん達もいらして下さり、歓迎のスピーチを頂きました。

 どこでもピースポールは人気者です。芸術の学校だけあって、子供たちによるピースメッセージを入れた作品や手作りピースポールも企画中だとお聞きしました。また、WPPCも皆さんはじめてのことなのに一生懸命祈って下さっていました。

 今回の旅では多くのリトアニアの方々の平和への思いに触れることが出来ました。又、首都のビリニュース、ペネベジィ、クレティンガとリトアニアの東、真中、西と地理的にも満遍なくピースポールが建てられるよう企画して下さった、ピースライドの方々の平和への熱き思い、働きの素晴らしさに感動の連続でした。とても心暖まる平和活動を体験させて頂き、皆様にはただただ感謝のみです。

【ピースライド】
 ピースライドは2年前(1998年)の8月6日にシアトルを出発し、平和な2000年を願い、513日間、自転車で世界中を走り、広島にゴールしました。(中略。)そして、今年の8月6日、広島と日本各地や世界の国々の人たちと共にMay peace prevail on Earthと祈りました。
 この模様はリトアニア国会ホームページに掲載されています。是非ご覧下さい。

原文:
Two years ago, on 6 August, the Hiroshima Memorial Day, the Great Millennium Peace Ride has been started in Seattle. After 513 days of cycling we arrived to Hiroshima and celebrated the New Year 2000 with the hope of peaceful New Millennium.
中略
Together with people of Hiroshima and other cities in Japan, and many people of the entire world, we have prayed on 6 August: MAY PEACE PREVAIL ON EARTH.

P.S. For moments of World Peace Prayer Ceremony in Lithuania open

The Millennium Peace Day in   http://www.lrs.lt
(芝本匡代さん)

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