五井平和財団理事長メッセージ

「広島ワールドピースセレモニーにご参加の皆様へ」

 この度、第八回広島WPPC開催、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 毎年恒例となったピース・セレモニーに多くの方々が集い、世界平和を祈っていただけるのは素晴らしいことです。これは、永年に亘るボランティアの皆様方の地道で熱心なご尽力のたまものと、深く深く感謝申し上げます。また、本日ご参集いただきました皆様方に厚く御礼申し上げます。

 私たちの平和運動は、一九八八年に米国ニューヨーク州に設立され、一九九〇年に国連DPI(広報局)よりN.G.O.として正式承認を受けております非営利法人 The World Peace Prayer Society INC. の理念に賛同したボランティアグループによる草の根運動の一環として日本各地、世界各国で開催されておりました。

 この平和運動を日本国内においても正式な法人の事業として展開していくため、昨年の三月、文部省より許可を頂き、財団法人五井平和財団が設立されました。そして、国家、人種、宗教、政治など全ての違いを超えた普遍的な世界平和運動を日本から発信し続けてまいりたいと考えております。

 本年九月三十日、日本武道館において、駐日大使など世界各国の代表者や国内外の科学、芸術、教育、文化界のリーダーをお招きし、一万人を超える人々が結集し、今までの平和運動の総集編ともいえる「平和の文化」創造のための2000年祭を文部省、外務省、ユネスコ本部および国連大学の後援をいただいて開催いたします。そして平和文化に著しい貢献をした団体・個人に対して五井平和賞を授与するとともに、人類の未来を背負う子供たち、若者たちの平和に対する意見、決意、行動を国際ユース作文コンテストという場で発表していただくことになりました。三十ヶ国以上の国々から、三百人を超える応募をいただき、最優秀作品には文部大臣奨励賞が贈られます。このような行事を通し、新たに始まる千年紀に向け人々の平和意識を高める一大イベントとなることでしょう。

 本日は、全世界の平和を祈って、東京井の頭、仙台、西新井、柳川、ホノルル、リトアニア等で同時にWPPCが開催されております。これからのWPPCは、純粋な平和のイベントであると同時に「平和の文化」創造のための2000年祭開催の先駆けとしても大変ありがたく存じます。

 本日、私どもも全世界一国一国の幸せを願い、皆様と共に平和のエネルギーを発信致します。どうぞ、よろしくお願い致します。

 世界人類が平和でありますように
 二〇〇〇年八月六日
 財団法人 五井平和財団 理事長 西園寺 裕夫

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