グローバル・リンク報告

  1. キール(ドイツ) 詳細報告は【こちら】
  2. ヴェーデル(ドイツ)
  3. インド・ケララ州(SEEDS INDIA)
  4. その他の海外諸国
  5. 日本各地
  1. キール(ドイツ)
     デンマーク国境に近いドイツ北部の港町キールは、第二次世界大戦中は軍港としてUボート(潜水艦)の基地になっていました。戦争末期、連合国軍によって猛爆を受け、町は壊滅的な被害を受けました。そういう歴史的な体験のためでしょうか、キール市民は平和を願う心がひときわ強いようです。

    この町の中心部にヒロシマ公園という名前の公園があります。 キール市は1986年に、広島市長が議長を務める世界平和連帯都市市長会議(http://www.pcf.city.hiroshima.jp/peacesite/Japanese/Stage3/S3-5J.html)に参加しました。そのときの記念として、それまでビスマルク公園と呼ばれていた公園が、このような名前に改称されたようです。

    キール市はこの年以来、毎年8月6日にヒロシマ公園で平和のための式典を行なってきました。8月6日の夜、ヒロシマ公園に接する小キール湖に、広島・長崎の死者の冥福と世界平和を祈って灯ろうを流すという行事です(http://www.kiel.de/presse/98731124743.html)。

    2001年の8月6日には、この行事の中でWPPCとピースポールの建立式が行なわれることになりました。この行事にはキール市長カティー・キーツァー女史も出席し、広島市長・秋葉忠利氏からキールWPPCに寄せられたメッセージを朗読しました。フラッグセレモニーでは、14カ国の子供たちが旗手になりました。

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  3. ヴェーデル(ドイツ)
     日本からの代表団は、8月2日に、ハンブルク近郊ヴェーデル市を訪れ、エルベ川のほとりにピースポールを建立しました。建立式には副市長も出席し、歓迎のスピーチを述べました。 この様子は、ピースポールの建立に協力した地元の平和団体、フェニックス・ネッツヴェルクのホームページに詳しく紹介されています。
    http://www.phoenix-netzwerk.de/Schriften/Friedenspfahl/friedenspfahl.html
     
    *地元新聞「ヴェーデル・シューラウアー・ターゲブラット」
    (Wedel-Schulauer Tageblatt)の記事(2001年8月3日)
    地元新聞「ヴェーデル・シューラウアー・ターゲブラット」
    【写真】和訳は下記参照。
    フラッグセレモニーとともに中澤英雄教授(右から7番目)からピースポールがヴェーデル市に寄贈された。受け取ったのは副市長のペーター・マイアー(右から8番目)

    それは一本の木の柱以上のもの
    ――World Peace Prayer Society ヴィルコム・ヘーフトで平和のシンボルの除幕式を行なう――
     
    WPPSのピースポールは、ペンタゴンやイスラエルの境界線のような非常に重要な場所にも建てられている。 今やヴェーデルにも一本立つことになった。

    イローナ・バルドゥス記者

     「Moege Friede auf Erden sein(世界人類が平和でありますように)」という声が、昨日の昼、ヴィルコム・ヘーフトで一度ならず響きわたった。

    エルベ川沿いに散歩をした人は、様々な国籍の男女約二〇名が、一人ずつ木製のポールの前に立って国旗を振り、それに続いて全体で声を合わせて「○○国が平和でありますように」と祈る姿を見ることができた。最後に、彼らは全員で手をつなぎ、世界全体のために平和の祈りを3回唱えた。

    参加者がどの国の平和を祈りたいかは、自分で選ぶことができた。どの国を選ぶか、その動機はそれぞれ非常に異なっていた。主としてボスニア・ヘルツェゴビナのような紛争地域の平和が祈られたが、隣接国や母親の祖国ということなども一定の役割を演じた。多くの散歩者が振り返ったかもしれないのは、World Peace Prayer Society(WPPS)の最新のピースポールの除幕式という行事だった。

    1955年に日本の哲学者・五井昌久によって創始された国連のNGOは、すべての国籍、文化、宗教の人々が心を一つにすることができる平和のメッセージを人類に伝えることを願っている。

    彼らのプロジェクトの一つは、このたびヴェーデルにも建てられたピースポールの建立である。
    WPPSは世界170カ国に20万本のピースポールを建立してきた。そのうち約150本はドイツにある。

    ペンタゴンのチャペルやニューヨークの国連本部のような重要な場所にもこの記念碑は立っている。

    カラマツの木で作られたポールには、「世界人類が平和でありますように」という言葉が4カ国語で書かれている。ヴェーデルのポールはドイツ語、英語、日本語、デンマーク語である。建立場所としてヴィルコム・ヘーフトが選ばれたのは、「この場所が世界に開かれた場所」であることを意識してのことである、とヴェーデルの副市長ペーター・マイアーは除幕式の挨拶の際に述べた。

    木製のピースポールをヴェーデルに運んできた、東京大学のドイツ語の教授でありWPPSメンバーである中澤英雄は、「ピースポールはここに建てられてうれしく思っていることでしょう」と述べた。彼の使命の次の場所は、ハンブルクとシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の州都キールである。

    (ヴェーデルはハンブルクから電車で40分ほど西に行ったところにあるエルベ川沿いの町。ヴィルコム・ヘーフトは、英語では「Welcome-Point」と訳されているように、ハンブルク港の入り口にある、船の歓迎をする場所。船の出入の時には、音楽を流して歓迎したり見送ったりする。大勢の観光客が訪れる景勝の地。第二次世界大戦中にはハンブルクとともに大爆撃を受け、甚大な被害をこうむった。)

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  5. インド・ケララ州(SEEDS INDIA)
     広島ソサエティは「ナマステINDIA」という広島の平和団体と交流があります。2001年の初めに、ナマステの代表の小林純子さんが、SEEDS INDIAというインドの平和団体を訪問するとき、ピースポールを持参してくださいました。代表のトーマス・マトゥさんはピースポールにたいへん感激し、6月初め来日し、広島ソサエティのメンバーと会いました。

    SEEDS INDIAというのは「インド社会・経済・教育・開発センター」の略で、主としてインド南部のケララ州で活動している団体です。マトゥさんは、早くから核兵器の廃絶運動にも立ち上がり、すでに何度か広島・長崎を訪れ、これまで7人の被爆者をインドに招き、被爆体験をインドの人々に伝えています。毎年8月6日~9日には被爆写真集のパネルの展示も行なってきました。

    SEEDS INDIAは今までも毎年8月6日11時半に広島のために黙祷してきました。今年は「May Peace Prevail on Earth」という言葉を加えて、広島のために平和の祈りを捧げてくれました。

     SEEDS INDIA 8月6日ヒロシマ・ナガサキ・デーの報告

     親愛なる友人の皆様、
     ヒロシマ・ナガサキ・デーを私どもは、ケララ州のトリヴァンドルム市(首都)における写真やビデオの展示によって記念しました。私たちは南インドの有名な聖なる川であるパムバ川に平和を祈って灯ろうを流しました。広島と長崎への原爆投下と世界中の核実験で亡くなった方々のために黙祷を捧げました。

     灯ろう流しの音頭を取ったのはケララ州議会議員のサララ・デヴィ女史です。
     近い将来に核のない世界という目標に到達できることを希望しております。

     シャローム
     トーマス・マトゥ

    代表のマトゥさんの写真:
    http://www.christophergrundy.com/Links/Seedsindex/seedsindex.html

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  7. その他の海外諸国
    • アジア州
       フィリピン、レバノン、インド(インドのラクノウでは、8月6日に総勢25,000人の先生と生徒さんがたがグローバルリンクセレモニーを開いて下さったそうです)、イスラエル、トルコ
    • オセアニア州
       オーストラリア(西側と東側を合わせて3箇所)
    • アフリカ州
       ガーナ
    • ヨーロッパ州
       リトアニア、ユーゴスラビア、スペイン、ドイツ
    • NIS諸国
       ウズベキスタン(ラジオでも広島のことを当日呼びかけて下さったそうです)、ロシア
    • 北アメリカ州
       アメリカ(何箇所からか返信頂いています)、ハワイ、カナダ(3箇所)、ジャマイカ
    • 南アメリカ州
       アルゼンチン
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  9. 日本各地
    • 8月6日当日およびその前後に日本各地で世界平和の祈りを祈る行事が開かれました。主な行事は下記の通りです。

    (1) 8月5日(日)、東京平和行進 「WPPC Peace Parade」

    • 後援:五井平和財団
    • 主催:SOP(Step Of Peace)メンバーズ
       午後1時より銀座の水谷橋公園を出発して、日比谷公会堂近くまで行進しました。
      天候は、やや曇り空でしたので、行進するには、絶好でした。

      私たちは、リーダーの声に続いて、世界各国の平和の祈りをその国の言語で祈り続けました。それが終わる頃から、ちょうど国会議事堂が正面前方に見えるようになりました。「世界人類が平和でありますように」「May Peace Prevail On Earth」と祈る声が国会議事堂の方に流れていきました。

      【平和行進の写真】

    • http://www.aqu.com/peace-parade-2.jpg
    • http://www.aqu.com/peace-parade-1.jpg
    • http://www.aqu.com/peace-parade.jpg

    (2) 米子がいな祭WPPC&ピースメッセージライティング

    • 広島・長崎WPPCのグローバルリンクとして更に大きな働きをもったWPPCとなりました。スタッフとして参加させて頂けた事、皆様と共に広島・長崎グローバルリンクで祈らせて頂けた事、心から感謝でいっぱいです。広島、長崎のWPPCのご成功、本当におめでとうございます。

    (3) その他

    • 東京(品川、神田、青山、江東)、堺、神奈川県津久井郡藤野町、山口白石、加古川、宇都宮、鎌倉、福岡、山口県厚狭、埼玉県各所をはじめ全国約50カ所で、広島WPPCを支援する世界平和を祈る行事が開かれました。

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