広島市長メッセージ

 「ワールド ピース プレヤー セレモニー」が開催されるにあたり、一言メッセージをお送りいたします。

 56年前の被爆の体験から、ヒロシマとナガサキは今日まで、絶望の淵から甦った被爆者たちを先頭に、核兵器の廃絶を世界に訴え行動してまいりました。

 多くの人の努力により、3度目以降の核兵器使用が阻止されてきたことは大きな成果でしたが、20世紀中に核兵器の全廃をという私たちの願いは、残念ながら実現に至りませんでした。今世紀には何としてもこの悲願を達成するため、私たちは被爆の実相を世界にさらに広く伝え、核兵器廃絶を求める世論を一層高めていかなければなりません。そのためには、各国政府の努力はもとより、都市や市民のレベルにおいても、国家を超えて連帯の輪を広げ、核兵器廃絶を求める国際世論を高めていくことが重要です。

 その意味で、毎年原爆ドームのそばで 「ワールド ピース プレヤー セレモニー」が開催されていることは誠に意義深く、関係者の皆様方の平和への取組みに深く敬意を表します。190カ国の国旗のもとで祈る皆様の平和への願いが、さらに大きく広がり、一日も早く核兵器の廃絶と世界恒久平和が実現することを念願いたしております。 

 最後になりましたが、皆様方の今後ますますの御健勝と御活躍をお祈りいたしまして、私の御挨拶とさせていただきます。

平成13年(2001年)8月6日
広島市長 秋葉 忠利

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